WEKO3
アイテム
公共事業計画策定過程の議事録に対するテキストマイニングによる議論の構造の把握に関する基礎的研究
https://doi.org/10.24795/24201k077
https://doi.org/10.24795/24201k0775361fe68-5df0-4a78-b22f-ad42c7b7026b
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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全文
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要旨
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Item type | 学位論文 / Thesis or Dissertati(1) | |||||||
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公開日 | 2016-11-10 | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | 公共事業計画策定過程の議事録に対するテキストマイニングによる議論の構造の把握に関する基礎的研究 | |||||||
言語 | ja | |||||||
言語 | ||||||||
言語 | jpn | |||||||
資源タイプ | ||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_db06 | |||||||
資源タイプ | doctoral thesis | |||||||
ID登録 | ||||||||
ID登録 | 10.24795/24201k077 | |||||||
ID登録タイプ | JaLC | |||||||
著者 |
岩見, 麻子
× 岩見, 麻子
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学位名 | ||||||||
言語 | ja | |||||||
学位名 | 博士(環境科学) | |||||||
学位授与機関 | ||||||||
言語 | ja | |||||||
学位授与機関名 | 滋賀県立大学 | |||||||
学位授与年月日 | ||||||||
学位授与年月日 | 2014-07-31 | |||||||
学位授与番号 | ||||||||
学位授与番号 | 甲第77号 | |||||||
内容記述 | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | 環課第40号 | |||||||
言語 | ja | |||||||
内容記述 | ||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||
内容記述 | 本研究では,公共事業計画策定過程の議事録に対するテキストマイニングによって議論の構造を定量的に把握し,提示するための基礎的研究として,策定過程の委員会において 話し合われたテーマやその変遷,委員間における意見の協調あるいは対立関係(以下,協調・対立関係)を把握するための分析手法の開発を試みた.開発した手法を淀川水系流域 委員会(以下,流域委員会)の議事録に適用した結果,それらを把握するための分析手法として有用であることを示すことができた. 具体的にはまず,メインテーマを特定するための分析対象語の選定手法として,委員会の各回における語の出現の偏りに着目した指標である「DFIMF」と,テーマの変遷を把握 するための,テーマと時間区分,専門分野の 3 項目の組み合わせを用いて発言件数の割合が特に高かった箇所を特定する分析手法とを考案した.その上でDFIMFに関しては,同指 標を,重要語を抽出するための既存指標とともに流域委員会の議事録に適用してメインテーマを特定し,それらを比較することで,既存指標に対するDFIMFの優位性を示すことが できた.また,テーマの変遷を把握するための分析手法を,DFIMFによって選定した語を用いて特定したテーマに適用した結果,流域委員会において話し合われたメインテーマが 大きく「水需要管理」や「住民参加」から「ダム建設」と「洪水対策」へ変化し,再び「住民参加」に,その後「計画高水位」と「洪水対策」,最終的に「進捗点検」へと変化していったことを,また,特に発言の多かった専門分野の変遷,各専門分野が特に多く言及したテーマを定量的に明らかにすることができた. また,主要なメインテーマの下で話し合われたサブテーマを特定するための分析対象語の選定手法として,発言した委員による語の偏りに着目した指標である「DFIPF」と,委 員間の関係性を可視化するためのネットワーク分析の手法を援用した手法とを考案した.その上でDFIPFに関しては,同指標を流域委員会の議事録に適用して,主要なメインテー マであった「ダム建設」の下で話し合われたサブテーマを特定した結果,先にメインテーマの特定のために考案したDFIMFに対するDFIPFの優位性を示すことができた.また, 特定することができたサブテーマに対して,ネットワーク分析を援用した手法を適用した結果,サブテーマを介した委員間の関係性を可視化することができた.加えて,第二章で 考案したテーマの変遷を把握するための分析手法を用いて,サブテーマの変遷と特に言及の多かった委員の変遷,各委員が特に多く言及したサブテーマを定量的に明らかにするこ とができた. 最後に,メインテーマとサブテーマへの言及の傾向を用いて委員をそれぞれ分類するとともに,発言の応酬を用いた委員間の応答関係とサブテーマへの言及の傾向に基づく委員 間の距離を組み合わせることによって,委員間における意見の協調・対立関係を把握するための分析手法を考案した.考案した手法を流域委員会の議事録に適用した結果,メイン テーマへの言及の傾向に基づく分類は発言の大きな対象によって,サブテーマによる分類は「ダム建設」に対する態度によって,委員を分類するために有効な手法であると考えら れた.また,発言の応酬を用いた委員間の応答関係とサブテーマへの言及の傾向に基づく委員間の距離を用いてネットワークグラフを描くことで,既往研究において報告されてい た「ダム建設」に関する近畿地方整備局と委員の間,また委員内部における意見の対立関係を確認することができた. これら開発手法を用いた分析結果は,行政から議事録とともに公開されることによって,一般市民が委員会における議論の内容を理解したり,議事録を閲覧したりする際の参考情 報になると考えられる.これらは,公共事業計画策定過程における議論の透明性を高めるとともに,一般市民にとって困難であった議事録の閲覧を動機づけるきっかけとなるもの である.その結果として,参加の最も基礎的な要件である「情報提供」がクリアされ,意見の発信や会議への参加など,市民参加の段階的発展に寄与するものと考えられる. |
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言語 | ja | |||||||
著者版フラグ | ||||||||
出版タイプ | VoR | |||||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||||
アクセス権 | ||||||||
アクセス権 | open access | |||||||
アクセス権URI | http://purl.org/coar/access_right/c_abf2 |