{"created":"2024-07-30T02:25:12.546770+00:00","id":2000476,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"033128e9-7b8a-4c57-9b38-bfbaa310d29e"},"_deposit":{"created_by":11,"id":"2000476","owner":"11","owners":[11],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"2000476"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:usp.repo.nii.ac.jp:02000476","sets":["1719211153612:1719211542651"]},"author_link":[],"item_1617186331708":{"attribute_name":"タイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_title":"統一新羅時代の九州と五小京の考古学的研究","subitem_title_language":"ja"}]},"item_1617186385884":{"attribute_name":"その他のタイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_alternative_title":"The Archeological Study of Nine-states and five-regional in the Unified Silla Period","subitem_alternative_title_language":"en"}]},"item_1617186419668":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"李, 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第2・3章では主に九州と五小京の推定中心地に分布する州と小京に関連する考古資料を検討した。特に、州と小京の都市構造と関連する道路遺構、建物跡、竪穴建物跡、城郭、そのほか寺院関連遺跡、墳墓遺跡、生産遺跡などを検討した。 \n 関連考古資料の検討では、特に、小京では金官小京、九州では沙伐州を主に検討してみた。金官小京は古邑城の考古学的検討を行い、金官小京が中心地を囲む城郭をもつ都市構造であることを示した。このような都市構造は州と小京の一つの類型として考えられ、中原小京の都市構造の検討でもでもその可能性を提示してみた。 \n また、沙伐州では推定中心地に見られる区画地割の範囲内から道路遺構、建物跡、竪穴建物跡が確認され、州の中心地の都市構造を一部の様相を考古学的に検討できた。この他、西原小京でも都市構造と関連する道路遺構が、牛首州では、集落遺跡が確認されていた。 \n まだ、州と小京の都市構造と関連する考古資料不十分ではあるが、州と小京の関連遺跡は確かに確認され、増えているのである。 \n 本論文の結論として、州と小京の中心地に関連する考古資料と旧地籍図の検討によって既存研究とは異なる結論を提示した。 \n 九州と五小京の都市構造には次のような要素が見られる。すなわち、中心地には区画地割が施行され、その中心地の範囲と関連する施設(城郭、土塁、塀、堤防など)が存在して、近\n接して防禦に関連する城郭が位置することである。しかし、この要素が九州と五小京にすべて適用されるのではない。 \n 九州と五小京の中心地には王京のように区画地割が施行された特徴が見られるが、その施行には地域ごとに異なる様相が見られる。すなわち、州と小京の区画地割の形態は唐の坊里制の影響および王京のものとは異なる様相があったと推定される。基本的な区画地割の形態や施行方向は王京の影響を受けた可能性を排除できないが、一律的に九州と五小京の都市構造に代入して把握することには無理がある。 \n したがって、各地域の地形や立地によって変形した適合な区画地割の施行と城郭の築造などで州と小京の都市構造には変化が生じたと思われる。九州と五小京の都市構造を検討してみた結果、九州と五小京の都市構造には典型的な類型は見られず、各設置地域の特性がより強く反映されていることがわかった。 \n 今後、九州と五小京を含む統一新羅時代の地方都市関連の調査は必然的に増加すると思われる。本論文ではこれからの九州と五小京を含む統一新羅時代の地方都市関連の調査・研究において、多様な様相と事例を提示し、さらなる研究と調査の方向を導きたい。 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